DIYを始めたんだけど、「ヤスリがけ」って本当に大変だよね!
ペーパー握ってる手は痛くてつりそうになるし!ヤスリがけを上手にするコツってないのかな?
今日はDIY初心者向けに紙やすりの使い方についてお話していきますね。
僕も木工DIYを始めた頃、道具も使わず手だけで頑張ってヤスリがけをしていました。
このヤスリがけが本当に大変で、嫌な嫌な作業でした。
どうにかならないものかと当時ずっと思っていましたね(苦笑)
ですので今回は、DIYを始めたばかりの方に向けて、ヤスリがけを『上手に楽にできるコツ』をご紹介できたらなと思ってます。
- DIYは好きだけどヤスリがけは嫌い!
- できればヤスリがけを楽にできるオススメの道具を教えて欲しい!
- そもそもヤスリがけはどうして必要なの?
- ついでに紙(布)ヤスリの切り方も教えて欲しい!
そんな悩みを持っている方はぜひ参考にしてくださいね。
ヤスリがけはどうして必要!?
そもそもヤスリがけって何故するの?
ヤスリがけなんて別にしなくて良いんじゃないの?
そう思っている方もいるかもなので、まずはヤスリがけが大切な理由からお話していきますね。
ヤスリがけは、大きく分けて3つの理由があるんです。
木肌を滑らかにする
ホームセンターで木の表面や角を手でなでてみると、思いのほかバリやささくれがあってザラザラしていますよね。
DIYで人気のSPF材でさえ、一見ツルツルしているように見えますが手で触ると肌触りというか木肌の滑らかさにムラがあるんですよ。
バリやささくれを処理せずにDIYで使用すると指にトゲが刺さって危ないので、特に小さなお子さんが使う家具などには注意したいですよね!
そこで!
全体をヤスリでしっかり磨いてあげると均一な肌触りになって、トゲが指に刺さるといった心配もなくなるので安心して使えますよ。
塗料のノリを良くして色ムラを防ぐ
購入後の木材の表面は、先程も書きましたがスベスベの所もあればザラザラしている所もあって、下処理せずそのまま塗装すると色ムラができちゃうんですよね!
そこで、木材表面にヤスリで均一の傷をつけてやると、塗料のノリが良くなって色ムラを防ぐ事ができるんです。
特に足場板や野地板はザラザラ度合いが半端ないので、ウッドデッキやウッドフェンスのDIYで使う場合は下処理が欠かせないんです。
野地板や足場板などの下処理には、両面使えて目詰まりしにくい「ポリネットシート」がおすすめです!
塗装後の刷毛跡や毛羽立ちの除去に!
木材の塗装では、刷毛やローラーなどを使って塗装する事が多いと思いますが、塗料を塗って乾燥させてみると刷毛跡が付いてたり、木材が塗料の水分を含んで毛羽だってたりする事があるんです。
こんな時もヤスリがけをすれば問題なしです!
塗装面についた刷毛跡や毛羽立ちは、ヤスリで軽くならして色を塗り重ねてあげると綺麗な塗装面に仕上がりますよ。
【こんな使い方も!】塗装を剥がしてシャビー加工に!
ヤスリって下地調整に使うだけじゃないんです!
わざとヤスリで木材に傷をつけたり!塗装を剥がしたり!
そんな使い方もできるんですよ。
シャビー加工とかダメージ加工ってやつかな!?
そう!
あえて塗装を剥がしてシャビー感を出してみたり、ダメージを加えて古材風にしてみたり!紙やすりって色んな使い方ができるんですよ。
もしよかったら、こちらの記事もご覧ください。
木材を上手にヤスリがけするコツとは!?
ここからは“上手にヤスリがけをするコツ”をご紹介していきます。
いくつか道具を紹介しますが用途に合わせてチョイスしてくださいね。
ヤスリがけに使えるおすすめ道具
ヤスリがけに使う道具は、だいたい上の3つですかね。
曲線をヤスリがけする時は、角材の代わりにスポンジを使う時もありますよ!
では一つ一つ見ていきましょうか!
角材に巻きつける
こちらは、角材に紙やすりを巻きつけて使う方法です。
手軽に使える反面、手でしっかりと握っておかないとペーパーがズレてしまいます。
ズレるたびに握り直しが必要になるので地味に大変なんですよね!
それから、この方法では全面使い切るのが難しいので、使わなかった面は小さくカットして別の機会で使えるようにストックしておくのが良いかもしれませんね。
両面テープを使って角材に貼り付ける
こちらは両面テープを使って角材に紙やすりを貼る方法です。
両面テープで貼り付けることで、紙やすりを手で握らなくても良くなるので作業効率が劇的に改善されますよ!
しかも、この方法!
紙やすりを隅々まで無駄なく使えるところが超おすすめなんです。
ハンドサンダーを使う
ハンドサンダーには「ワンタッチクリップ式」と「マジックテープ式」があってどちらも取り付けが簡単です。
グリップも握り易い素材・形状なので、力をあまり使わずヤスリがけする事が出来るんです。
小さな木材の研磨や面取りの際に、ハンドサンダー1つ持っているだけでDIYの助けになること間違いなしです。
だだし、広範囲を研磨する場合はハンドサンダーでも辛いので、そんな時はやっぱり電動サンダーがいいですね。
電動サンダーを使う
ハンドサンダーでは研磨する範囲が広くて大変!
という時には電動サンダーがおすすめです。
木材の上に本体を乗せて前後に動かしながら研磨していくだけなので、ハンドサンダーと比べて作業後の疲れ具合が全く違うんです!
また、集塵機能も付いているので空気中に舞う粉塵の量も抑えられますよ。
広い面は電動サンダー、角を丸くする時はハンドサンダーという感じで使い分けるのも良いかもしれませんね。
ヤスリがけの方法
続いてヤスリがけの方法です!
ヤスリがけで大切なことを3つに絞ってまとめてみました。
ヤスリがけは小さい番手から大きい番手の順に!
木材のヤスリがけをする時は、#で表記された数字(例#180)の小さい番号から大きい番号へ徐々に上げていくのが基本なんです。
とはいえ、「#180→#240→#320→#400」のように順番に全ての番手を一つずつ上げていくのはペーパーがいくらあっても足りませんよね!
そこで!「#240→#400」というように一つ飛ばしでやってみるのが良いと思います。
番手の選び方については【DIY初心者が迷うサンドペーパーの選び方】を参考にしてくださいね!
木目に沿って力を入れず一定方向に動かす
ヤスリがけする時には「ペーパーを滑らせる向き」も大切なんです。
木目を気にせず磨くと木材表面を綺麗にするどころか、かえって傷を付けてしまうので注意が必要です。
ヤスリがけは木目に沿って力を入れ過ぎず磨くのが基本!
とはいえ、木材にダメージ加工を施すような場合は、基本に逆らってあえて傷を目立たせる事もありますよ。
ダメージ加工について詳しく知りたい方は、こちらの『エイジング加工のコツ』で解説しているので参考にしてみてください。
幅広の板は分割して磨く
幅広の木材を磨く時も出来るだけ均一に磨きたいですよね!
なんだか広い面を道具を使わず均一に磨くのって、想像するだけでもすごく難しそう。
その点、ハンドサンダーや電動サンダーは面を使って磨くので、均一に磨くには最適な工具と言えますよね!
幅広の材を磨く時は、画像のように少し重ねて順番に磨くと全体が均一に磨けますよ!
紙やすりをテーブルに置いて削る
小さな部材をヤスリがけする場合は、テーブルに紙ヤスリを置いて部材側を動かして磨くという方法もあります。
土台が固定されているので均一に力を加えて磨きやすく、粉塵も舞いにくいのでぜひ試してみてください。
紙やすりの簡単な切り方
紙やすりに折り目をつけて両手で切り離そうとすると、結構な確率で失敗しませんか?
皆さん、紙やすりどうやって切ってますか?
そこで、大抵こんな感じかな?という切り方をまとめてみました。
- ハサミ、カッターを使う
- 定規を使う
- 紙やすりを使う(布ヤスリにも使える方法)
ハサミもしくはカッターで切る
これは僕もよくやる切り方なんですが、一つ言えることはDIY専用でハサミを1つ用意しておく事でしょうか。
紙やすりや布ヤスリを何度も切ると、刃が痛んで切れ味がすごく落ちるんですよ。
そりゃそうですよね!
研磨剤が塗られたゴツゴツした紙なんて切ったら刃も痛んで当然ですよね。
DIYでハサミを使う場合は、普段使い用とDIY用に分けて使うのが得策です。
逆にカッターはどうなの?
カッターなら刃が痛んでも先だけパキッ!と折れば繰り返し使えますよね。
ハサミと違ってカッターは日用品と共用しても特段問題ありませんよ!
定規を当てて切ればまっすぐ切れますし、布ヤスリでも問題なく使えます!
定規を使って切る
これも同じくよく使う方法!
皆さんも定規で紙を切った経験あると思うんですが、紙ヤスリも同じ要領で簡単に切る事ができるんですよ。
でも、流石に布ヤスリは難しいかな。
というより・・・
切るにはパワーが必要だし、仮に切れたとしても布なので引っ張ると伸びてよれよれになっちゃうんです。
ハサミもカッターもない!
でも布ヤスリを切りたい時は、こんなやり方↓もあるので良かったら一度試して見てくださいね。
やすりで削って切る
知ってる方もいるかもですが、ヤスリをヤスリで削って切るといった方法もあるんです!
これは紙ヤスリでも布ヤスリでも使える方法で、要するに折ったヤスリの裏をもう一枚の別のヤスリで削って切るという方法です。
これは「ハサミもカッターもない!」
という時に使える方法なので良かったら試してみてくださいね。
この他にも「紙やすりの上にハンドサンダーを置いてカッターで切る!」という方法でもOK!
もしかして、これが一番手っ取り早いかもですね(笑)
木材を上手に磨く『ヤスリがけのコツ』とは?【まとめ】
今回はDIY初心者向けに『ヤスリがけのコツやペーパーの切り方』についてお話してきました。
DIYの必需品とも言える紙やすり!
そして、ヤスリがけは作品のクオリティーを上げる為に無くてはならない工程です!
道具を使わず磨き上げるのは大変な作業ですので、角材や工具を上手に使ってDIYを思う存分楽しんでください。
工具を使う事で楽に作業ができますし、より木肌の滑らかさを実感できると思いますよ!
ということで、今回はヤスリがけについてのお話でした。
引き続き「紙やすりの選び方」についてもご覧ください。