木が割れないように釘を打つには、どうしたらいいの?
木口(こぐち)の近くに釘を打ったら木が割れた!
おそらく、DIYをしているほとんどの方が経験したことがあるのではないでしょうか。
割れるなよ〜と念じながら金槌(かなづち)で釘を打っても・・・
ミシッ!パキッ!
願い届かず呆然とした経験。
肝心な場面で起きるんですよね。
ほんと困ったものです。
しかし、この記事を読めば大丈夫!
今から教える方法を試せば、簡単に木割れを防ぐことができます。
釘を打つたびに木が割れて困っている!
そんな方はぜひ参考にしてください。
木材のひび割れを防ぐ釘の打ち方とは?
それでは早速、木材を割らずに釘を打つ方法を2つ紹介します。
釘の先端を金槌で潰す!
まず1つ目は、尖った釘の先を金槌で潰す方法です。
やり方は簡単で、釘の先を金槌で「コツン!」と叩くだけ。
コツンと叩くと尖っていた先端が潰れて平らになります。
この先が潰れた釘を木材に打てばヒビ割れしにくくなるので試してみてください。
細い釘ならこれである程度はクリアーできますが、太い釘を木材の端に打つとやはり割れてしまいますね。
太い釘を木材の端に打つときは、この後にも出てくるドリルで下穴を開ける方法を試してみてください。
先を潰すとなぜ割れにくいの?
釘の先を丸くするとなぜ木が割れないのか。
それは釘の先端の形状に理由があります。
見て分かるように釘の先は尖っています。
尖った先端が木材に入っていく時、木材の繊維を切り裂くようにして入っていきます。
つまり「繊維が広がるから木が割れてしまう」となる訳です。
そこで、釘の先を金槌で潰すと、釘の先が木材の繊維を押しつぶすように入っていきます。
押しつぶされるから繊維が広がらない!
これが木割れが起きにくい理由です。
釘を打つ前に下穴を開ける!
2つ目の方法は、キリやドリルで下穴を開ける方法です。
下穴を開けることで木材の繊維が削られ、釘を打ち付けた時にかかる木材の広がりの抵抗を小さくしてくれます。
つまり、外へ押される抵抗が小さくなるので木が割れにくくなるという事です。
とはいえ、釘の太さに対して下穴の径が大きすぎると締め付け力が小さくなるので強度が落ちてしまいます。
強度が心配な方は、端材を使って試し打ちをしてから実際に行うようにしましょう!
下穴の深さは釘の長さの1/2程度が目安です。
木材に釘を打つ時は、下穴を開けないのが基本!
あくまでも下穴を開けるのは、木材の端に釘を打ち込む時など、高い確率で割れてしまう時だけです。
木材に釘を打つ時は、下穴を開けないのが基本です。
下穴を開けることで釘の締め付け力が落ちてしまうので、本当に必要な所だけ下穴を開けるようにしましょう!
絶対に木が割れないという訳ではない!
ところが、このような対処をしたからといって、絶対に割れないというわけではないです。
繊維を切り開き、木材を押し広げる抵抗を小さくしているだけにすぎません。
2つの対処法を試しても割れてしまう時は割れてしまいます。
特に木口(こぐち:木材の端)に近い場所やベニア板など薄い板の場合は、僅かな抵抗にも耐えられず割れてしまう事があります。
木材を割らずに釘を打つ方法【まとめ】
今回の記事では、「木の端っこに釘を打っても木割れしにくくする方法」について解説してきました。
釘を使って木箱を組み立てる事もあると思いますが、作るたびに割れてしまって困るという方は、こちらで紹介した2つの方法をぜひ試してみてください。
- 釘の先を金槌で潰す
- キリやドリルで下穴を開ける
劇的に木割れが少なくなるので手作り作品の完成度もアップしますよ。