直角に線を引きたいけど引けない!引いた線の角度が正しいかどうか分からない!こんな時、どうすればいいの?
木工を始めた頃によくある悩みですが、そんな時にあると便利な物が『スコヤ』と呼ばれる工具なんです。
スコヤには様々な使い方があって、直角に墨付けするだけではなく工具の調整などにも使用できます。
また、スコヤの仲間には、『止型定規』や『プロトラクター』と呼ばれる定規もあり、木工の必需品として多くの方が活用されています。
- 直角の精度を出したい
- 正確な角度で墨付けをしたい
- スコヤの種類や使い方を知りたい
こんな方におすすめです。
価格もお手頃なので、木工やDIYで家具づくりをされる方は参考にしてくださいね。
スコヤの種類と使い方
木工を始める時に揃えておきたい3つのスコヤをご紹介します。
スコヤの仲間には『自由定規』と呼ばれる物もありますが、最初に揃えるのは以下の3つで十分かと思います。
完全スコヤ
直角の確認や墨付けに用いられる工具で、片辺には幅のある台が付いています。
完全スコヤは完全に90度ですので、精度を求めて木工するために欠かせない工具の一つです。
使い方
- 床に垂直に立て、家具の直角を確認することができます。
- 台の部分を木材にあて、直角(90度)に墨付けすることができます。
- 木材の端から正確な長さを測ることができます。
- 電動工具の刃が直角になっているかどうか確認することができます。
- 電動トリマーなどのビットの出幅を確認することができます。
止型スコヤ
こちらは片辺が直角、もう片辺が45度になっており『止型定規』と『完全スコヤ』の2役が備わった定規です。
これ1つで直角と45度の墨線を正確に引くことができます。
似た工具でひし形の形をした『止型定規』もありますが、使い勝手の良さでいくと止型スコヤがおすすめです。
使い方
- 完全スコヤと同様、床に垂直に立てて家具の直角を確認することができます。
- 木材に台を押し当てるだけで、正確に直角と45度の線を引くことができます。
- 木材を45度で接合するような額縁を作るときに便利な工具です。
プロトラクター
こちらのプロトラクターは、分度器に定規が備わっており、角度をつけて木材を加工するときの墨付けに便利です。
使い方
- 分度器の中央のネジを緩めると定規を動かすことができ、角度調整をすることができます。
- 定規の先端にある目印を分度器の目盛りに合わせ、ネジを締めると固定できます。
- これを木材の端にあてると決めた角度で墨付けができます。
- また、定規の端から目盛りがふってあるので、穴の深さを測る時にも便利です。
2×4材には『一発止型定規』がおすすめ!
一発止型定規は、止型スコヤよりも一回り大きな定規で、2×4材のように少し厚みがある木材の墨付けに便利です。
木材にこちらの一発止型定規を当てれば2面同時に墨線を引くことができます。
止型スコヤと同様に片辺が90度、もう片辺が45度になっているタイプの定規です。
DIYでSPF材をよく使われる方は、準備しておきましょう。
完全スコヤとさしがねの違い
完全スコヤとさしがねの違いを簡単にまとめてみました。
完全スコヤは、木材に台を押し当てて墨線を引きます。
作りが硬く頑丈なので、ちょっとやそこらで90度がくるってしまう事もありません。
一方でさしがねは、よくしなるという特徴を活かして、木材に押し付けながら墨線を引きます。
軟らかいので扱いが雑だと気付かないうちに歪んでしまい、90度が出ていない事もあります。
そうなの?さしがねって絶対90度じゃないの!?
扱いによってはそうとも限らないので、定期的に完全スコヤで歪みチェックをしておくようにしておきましょう!
さしがねには色んな使い方があるので、宜しければこちらの記事もどうぞ。
墨付けに必須!スコヤの種類と使い方【まとめ】
今回は、木工の精度をアップさせる工具として『スコヤの種類と使い方』についてお話してきましたが、いかがでしたか?
のこぎりで直角や角度切りで精度を出すには、まず正しく墨付けする事が重要です。
今回、こちらの記事でご紹介している『完全スコヤ』『止型スコヤ
』『プロトラクター
』『一発止型定規
』は、初めて木工・DIYで家具づくりをする時にできれば揃えておきたい工具の一つです。
- 直角の精度を上げて家具作りをしたい!
- 角度切りを取り入れて木工品を作ってみたい!
そんな時にスコヤがあれば、間違わずに墨線を引く事ができます。
家具作りで完成度を少しでも上げたい方は、是非揃えてみてくださいね。